SONYデンスケ 1952年-

sonyhonda-012  テープに録音する、音を残す
そのはじまりがソニーデンスケ

 マスコミの放送局員が【デンスケ】を肩からかけて、街頭インタビューをおこなっていた。この不思議な名前デンスケ。人の名前の伝助?とおもう人も居るだろう。

 なぜ街頭録音機の代名詞が「デンスケ」になったのか。それは当時毎日新聞に掲載されていた漫画『デンスケ』にソニーのポータブル録音機が取り上げられたから。こうした、まったく製作者やメーカーの意図とは別に、使った人たちからのネーミングによってその商品が端的に表せることがあった。

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 その記念すべきポータブルテープレコーダー「デンスケ」TC-M-Zは1952(昭和27)年に生まれた。↓機動性の向上のために、ゼンマイ駆動だったというから驚き。そう昔はモーターやバッテリーが巨大だったのだ。寸法255×250×100mm。それは携帯電話がではじめた1990年前後は巨大な肩掛けしき、それこそこのデンスケのようなカタチだったことを考えれば今の人にも理解してもらえるだろう。その機器を動かすバッテリーをいかに小さくするかが、2000年前後の課題だったのだ。

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 バッテリーの進化で小型軽量化したおかげで、スマホが生まれ、電動自転車もうまれた。こういう風にその時代を表現したモノ商品から、次のあたらしい便利な商品を生み出しているとも言える。

「生録ブーム」というのが1970年代から流行る。民生用の録音機器が各社から発売されて、マイクを持った人が出現したのだ。パラボラにマイクを取り付け、鳥の声、機関車の音、海や滝の音を録音しているマニアが居た。この当時の「マニア」はいまでいう「お宅」である。そのお宅が、こんどは語尾をあげてマニア↑と呼ばれていたりするのもおもしろい。

 そんな生録マニアの憧れが、オープンデンスケSONY TC5550である。1974(昭和49)年に発売されたプロ仕様のポータブルテープレコーダー。寸法240×190×70mm.と初代伝助よりも一回りも小さい。価格は178,000円。

音を録るから映像も同時に
それを今ではケータイで、すごい時代

 今では、画像も音声もiPhoneで撮れてしまう。そして即座にユーチューブにデータアップすれば、自分が放送局。しかしこれも「生録マニア」が、小型軽量化されたビデオカメラのおかげで「ビデオ撮影マニア」になり、そして「iPhone動画」になっただけだ。マニアと言葉がつかないのは、それがもうすでに一般的になり、大阪のおばちゃんも、おしのびで関西を歩いてるシンディーローパーさんをすかさずスマホ撮影してしまうからだ。「ねぇねぇこんな派手な外人さん歩いてた」と私に見せてくれた動画に私は驚いた!

 自分が撮った動画を人に魅せたい、それがユーチューブになり、動画投稿マニアがいまでは「YouTuber・ユーチューバー」と呼ばれている。それはむかしからあった形態が、最先端のモノ・商品によってより進化しただけの話しかもしれない。だから若い人もこれはおっさんの時代には無かったと思うより、おっさんの若い時代にもユーチューバーの先駆けもいたという事実はある。まぁとにかく今はすばらしい時代なのだ。もっとこれを楽しまなくちゃ。

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