BOSE ボーズ901 1967年-

bose901


生演奏会場では直接音は僅か10%、
のこりの90%近くは間接音、だからボーズ

 【ボーズ】のスピーカーはフルレンジスピーカーユニットを蜂の巣みたいに並べて、それをイコライザーで補正する。それまでのオーディオ業界では、高音にはリボンツイッターなど高音ユニット、低音は直径の大きなスピーカーと2ウェイ、3ウェイが王道だった。それまでの常識を打ち破るようなシステムが、ボーズ901だった。そこに同じ形のスピーカーばかりで、果たしていい音がするのか?

ボストン西南西70kmにあるフレミングハムに本社を置くボーズ社

ボストン西南西70kmにあるフレミングハムに本社を置くボーズ社


 マサチューセッツ工科大学MITで教鞭をとるかたわらボーズ社を1964年にたちあげた、Dr.アマー・G・ボーズ社長(1929-2013.7.2)は、リスニングルームとスピーカーの関係を演奏会場と楽器のシュミレーションとして捉え、ダイレクト&リフレクティング方式という考えを生み出した。

MITで教鞭をとるDr.アマー・G・ボーズ

MITで教鞭をとるDr.アマー・G・ボーズ

 生演奏会場では直接音は僅か10%、のこりの90%近くは間接音であることを、このボーズ博士が初めてつきとめた。そしてその間接音が音楽には重要な要素であることが分かった。暖かさや豊かさといった。こうしたボーズの技術を詰め込んだのがボーズ901シリーズだ。全面からは一つだけのスピーカー、そして壁面には4個のスピーカー、それが壁に反射して聴こえる音には驚いた。

 今では間接音の大切さが普通に語られ、コンピュータに内蔵されたスピーカーの音もこうした考え方を重要視してつくられている。1972年には、ライブホールには必ずと言っていいほどあるプロ仕様の800シリーズが発売される。それまでは、コンサートホールの音は巨大なスピーカーを設置しなくてはいけないと考えられていた。それが小型スピーカーでなしえてくれる。いまでも私のAVライフにはBOSEが欠かせない。

 一番恩恵を受けるのが当時はまだ4畳半や6畳が精一杯のリスニングルームだった私たちの部屋だった。そしてボーズのスピーカーはこの後、小さなリスリングルームであるクルマの中でも活躍するのである。

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コンサート会場で見ないことはない
それがBOSEのすごさ

 ボーズはスピーカーだけでなく、イコライザーやアンプを含めた音を出すシステム全体を、その後提供。クルマの世界では、ボーズ純正ミュージックシステム搭載車が出てくる。
 1982年GMキャデラック。1986年アキュラレジェンド。1988年ホンダアコード。1989年アウディ100。1991年メルセデスベンツSクラス、マツダRX7。1992年日産300ZX、マキシマ。1993年アウディS4、100CS。シボレーコルベット、カマロ。ホンダアコード。

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