ミノルタカメラα7000 1985年-

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いまでは当たり前のオートフォーカス
それはここから始まったミノルタα7000

 世界初の一眼レフカメラが日本で誕生してから、ちょうど25年を経て、またしても夢のようなカメラ【ミノルタα7000】が誕生した。今ではよく知られているEISAヨーロッピアン・カメラオブザイヤーがこの年からはじまった。記念すべき第1回目受賞がこのミノルタα7000。カメラ、レンズ交換式の一眼レフカメラに、世界で初めてフルオートフォーカスシステムを採用し、世界で大ヒットした。カメラ本体にレンズ駆動用モーターを搭載することにより、より早く正確にスムーズなフォーカス機能を可能にさせた。しかし、今では技術の進歩でモーターが薄型化し、レンズ内モーターが主流である。標準ズーム35-70mmf4付きで当時の価格は123,000円。

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 α7000より前に、ニコンではNikonF3にレンズ内モーター駆動のオートフォーカスレンズは発売されてはいたが、すべてのレンズがオートフォーカスではなくシステム全体には至ってなかった。これは当時モーターが大きくて、レンズに仕込むには技術的にいろいろな問題があったため。α7000を契機にカメラ各社は、AFオートフォーカスへと進化していく。当時のα7000の宣伝文句には「被写体までの距離を本体のマイクロコンピュータが瞬時に演算して、合焦に必要なモーターの回転量と回転方向をあらかじめ算出するミノルタダイレクトフォーカシング機能を搭載している」とある。

ミノルタといえば宮崎美子さん、ミノルタX-7の広告

ミノルタといえば宮崎美子さん、ミノルタX-7の広告

 「シャッターチャンス」というのは今でもある。あまり言葉としては使われなく成った言葉だけれど。1980年代カメラ小僧という言葉があった。それに火をつけたCMがある。ミノルタX-7という普及型一眼レフの1980年の『今の君はぴかぴかにひかって』という斉藤哲夫さんの曲にあわせて、宮崎美子さんが海辺でジーンズを脱ぐという少しエッチなCM。こんな一瞬が撮れたら素敵だなぁとおもった瞬間が、シャッターチャンス。あぁ、ピンぼけ、となるのが普通だった時代。

 「世界のミツバチが集まるくらい甘ぁあい恋人たちのワンシーン」を撮ってくれる。女の子を撮るためにあるカメラ=ミノルタのようなイメージが強く、そしてほんとにキレイに女の子を撮れる気にもさせてくれた。α7000は透き通るような声の野田幹子さんがイメージソングを歌っていたのも印象に残る。

 それまではカメラが自動でピントを合わせてくれるなんて、30年前まではドラえもんの世界観でしかなかった。いまでは当たり前にカメラはシャッターを押すだけでよくなったけれど、そこのたどり着くまでには、こうした新時代を切り開くテクノロジーの進化があった。決定的瞬間を撮りたいカメラ小僧には最高のカメラだった。

 大阪に本社が有るミノルタは、日本の光学機器メーカーとしてはコニカに次ぐ老舗ブランド。カメラ小僧が大人に成ったような写真家・篠山紀信さんの撮った『写楽』や『GORO』の女の子のグラビア写真の横には撮影機材としてミノルタXDとロッコールレンズと表記してあった。篠山紀信さんが撮影した『週刊朝日』の表紙を熊本大学女子大生として飾ったのが宮崎美子さん。「女子大生」と当時はその言葉がもてはやされた時代。

 ミノルタX-7を持っていた私の友人は「女の子を撮るならミノルタとロッコール」なんて言っていた。「六甲おろしが嫌いな巨人ファンにはロッコールのミノルタは似合わないよ」と一眼レフカメラもない私はへらず愚痴をたたいていた。ROKKORレンズの名称の由来はもちろん六甲山からきている、関西では六甲のローマ字表記はRokko。ただオートフォーカスのためにマウントを変えたためにレンズ仕様も変わり、MDレンズと名称が変わった。

音楽を楽しむように撮ろう
いまは会話するようにiPhoneで撮ろう

 ミノルタはその後、光学機器としては同じく老舗のコニカと合併。しかし採算があわなくなってきたカメラ事業をソニーに売却。カメラ事業からは撤退。カメラ小僧なら誰でも知ってるミノルタのαの文字はついているが、It’s a SONYだし、レンズはなんとZEISS. カメラブランド・ミノルタが無くなってさびしいカメラファンのひとりがここに居る。ZEISS.ROKKORレンズを着けたソニーαが発売されれば買うのだが。ストーリーのない商品はなんとも愛着がわかないのである。

ROKKORレンズが緑いろに光る、1962年蒼い地球を写した「宇宙カメラ」がミノルタハイマティク

ROKKORレンズが緑いろに光る、1962年蒼い地球を写した「宇宙カメラ」がミノルタハイマティク

 ミノルタCLEにライカレンズを付けて喜んでた私にはムム?!なのである。それゆえ、今ではライカレンズをつけたPanasonicを使っている。4K撮影で、シャッターを押す前のシーンまで撮っていてくれるから、1985年のオートフォーカスから考えると隔世の観があるが。ほんとカメラファンには、こうしたマッチングが驚きなのではある。そして、どんどんカメラが進化していく姿は観ていておもしろい。いまではスチルカメラとムービーカメラの境界もなくなりつつある。

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