The Beatlesも知っている人を豊かにする福助人形 1800年代-


仙台 四郎、福助さんを
知っておられるだろうか

 1990年代に全国的に流行した仙台 四郎。もともとは東日本ではお店の守り神という存在で一般的だったともおききする。宮城県仙台市に実在した人物の通称で本名は芳賀 豊孝さん。四郎さんが訪れる店は繁盛するとして各地でもてなされた。没後、商売繁盛のご利益がある福の神として人形や写真がお店に飾られるようになった、とウィキペディアにはある。

 私の解釈では、東日本では仙台 四郎さんは、西日本でいう「福助」さんのような存在だったんだろうなぁと。おまじない、ご利益ということで、流行する。ガラケー時代、ケータイ待ち受け画面に美輪明宏さんの写真を掲示すると、良い事が起る、というおまじない、と同じ感覚ですね。それをイメージトレーニングという人もいるけれど、人として正しいおもいだと。尊敬できる人を観ているとその人の立ち居振る舞いを真似をする、それが喜びにもなる、そんなイメージできるので良いことが起る。当たり前の話しだとおもうけれど。

 子どもの頃、うどん屋さんにも福助さんはおられた。福助さんと招き猫が並んで座ったり、それは子ども心に「おっかしいなぁ、人と猫がおんなじ大きさ」と。そしてそれは知らない間にそのお店の看板のような存在にもなった。そのお店に行くと必ずそれを観いってしまう。それで人は「あぁまたここの美味しいそば焼きを食べられる」と安心する。それがご利益だとおもう。ご利益を考えたらあかんような事いう人もおられるが、人の行動にいちいちネィティブなこと言うて、その人は人生でたのしいんだろうか。

 ちょんまげ姿の福助さんの存在も今のお店では少なくなっているけれど。おみせとはいろんなもんを見せるからその店に魅せられる。みせるものの一つが、福助さんであったり、仙台四郎さんであったり、招き猫であったり、えべっさんの熊手であったり。だからただ商品を買うだけを消費者は求めてるわけでなくて、その店のそうした雰囲気を楽しんでいる。そしてその文化は、いろんな世の中の現実をみせてくれる。


近江商人であった福助さん
The Beatlesのジャケ写真にもなった

 滋賀県伊吹山のふもとにあった「亀屋」もぐさ店に福助さんと呼ばれる番頭さんがおられた。道行くひとを手招きして、もぐさの効用を説いていた。人をみて商売するのではなく、誠心誠意だれに対しても真心で対応していたので、お店はもちろん商売繁盛した。一部の人が丁稚奉公は奴隷のようなものだ、と言う人もいるが、そうだろうか。めずらしい事に世界では奴隷制度があるが、この日本だけは奴隷制度は無い。丁稚さんは番頭さんまでいけば、次はのれん分け。

 もぐさ
、と言えば関西人なら子どものころ「やいとすえるぞ」と怒られた記憶があるだろうから、解るだろうけど。やいと=もぐさ=お灸。もともと伊吹山は、海外からハーブの効用を聴いた織田信長がハーブ栽培をオランダバテレンに命じた山。それは草花を栽培するにはこの地が非常に適していたから。

 伊吹にはもともと日本のハーブ、ヨモギがしげっていた。いまでもお灸のメーカー・せんねん灸さんがあるけれど。そして、三方よしの商売をするといって「近江商人」という名称があるほど、滋賀・近江の人は商売上手。えげつなくなく、社会集団がなければ商売は長続きしないという精神の商売方法。京都のようにばか高くもなく、大阪のように安ければえぇんやでもなく。すごいぞ近江。

 近江のおとなり、京都の伏見でその評判をきいた方が「福を招く縁起物」として福助人形を作り売り出したといわれている。ひな人形で有名な伏見は、人形づくりの産地です。それを模して人形づくりの他の産地でも作られ、ますます人気者・福助さんに。それを多分おおさか商人が、江戸廻船で江戸へ持って行き、おき屋さんやお茶屋さん、遊郭に「これは商売繁盛の神さんです」とうまいこと売ったので、いまでもそういうお店では大切にされている。


「商売繁盛」「千客万来」「出世開運」
「福徳招来」「長寿」「幸福」

 日本には「初もの」「縁起もの」という言葉がある。言葉があるということは、それを大切にし、それを楽しんだから、いまだに言葉が残っている。

 言葉とか、不思議である。
その名にあやかろうとして、その名をつけることもある。こんな事を言うのは福助人形のこうした事をある人に話しした時「それってうそくさい話しだ」と。その人の言い分は「福助って足袋や靴下メーカーだったけど、倒産したじゃないか」と。それは福助人形がそのメーカーが作りだしたキャラクターでなくて、あやかってつけた便乗商売。福助というメーカーは、現在会社更生法で存続しています。これおとなの事情。

 流行とか、人のあそび心というのは、そうした私にとっては枝葉末節のような事よりも、あぁおもしろいとおもうから数ある同じ様な商品から、あるひとつを選ぶのではないだろうか。私のブログはそうした私の目でみて私が調べた個人的記録です。いっさいのクレームは受け付けません。

 福助の伝承も数多くあります。福助さんは他の国の人だと言うブログもあります。悪い冗談でしょうが (⌒-⌒)『水曜どうでしょう』やビートルズの8作目アルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』1967年にも登場する福助さんは、商売上手な人の好い福助さんでえぇんです。良し悪しは、これを読んで頂ける方々の感性でご判断ください。私は福助さんを飾れば、それをおもしろいとおもった私のような人が、その店に魅せられる、そんな感覚を大切にしたいとおもうんです。

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