VW DELUXE MICRO-BUS 1960年-


模してまで乗りたいデザイン
ほんまもんやねぇ、そんなクルマを

 クルマが好きな人には二種類いる。走ることが好きな人、そしてファッションとしてクルマを大事にする人。その両方の人も居るけれど。私は軽自動車に乗るなら、このワーゲンバス仕様にしようと思ってるくらい、乗ってて楽しそうな外観はほんといい。運転してたら外観なんか見えないし、と言う人はほんとうのクルマ好きではない。子どもたちがクルマを観て、微笑む顔を運転席からみるだけでいい。

 人の目をこうして楽しませてくれているクルマたち。「リーマンショックで白いと黒のクルマだらけにまた成ったなぁ」とぼやいてたクルマ好きの友人が居た。昭和の時代「下取りにだすなら無難な白いクルマが良い」というのがあって日本では7割が白いクルマ。山口百恵さんは「真っ赤なポルシェ」と歌ってた頃、赤いMAZUDAファミリアが流行った。

 あまりにもファミリアといえば赤い色だったので、僕は青いファミリアにロードレーサーやウィンドサーフィンを乗っけて走ってた。当時のハッチバックのファミリアは、VW GOLFの日本版、セダンのファミリアはVW JETTAの日本版とまで言われるくらい似ていた。


クルマはただの移動手段ではない
自分とおなじ生きもんみたいな感覚

 色やカタチでクルマを楽しむ。そして自分の好みでカスタマイズしてしまう、この感覚は大切だとおもう。道具を自分が使いやすいようにしているわけだから、余計に愛着がわく。それに対してとやかくいう人も、あまり居なかった。電気自動車でなければダメだという人すら居る、独裁国家のようなもの言い。資源が無い国ニホンだから、エネルギーは大切だ! そう言う人に限って重たい鉄のホイールはいてたりするから、笑ってしまうが。人に自分のファッションを押し付けるのは、ファシズムにつながるのだなぁ〜

 2017年現在、日本の登録されている自動車は81,260,206台。クルマを全て電気自動車に変えたなら、その消費する電気は誰がつくるのだろう? エネルギーの専門家に言わせれば、原発を数基作ったところで間に合わないと。それでecoだと言う人に限って原発反対なんて言う。あなたのそのエゴな電気自動車は原発で作った電気で動いてるんですよねぇ。火力発電所でオイルを燃やすくらいなら、今のガソリンエンジンでえぇんとちゃううん?

キャビンの容積は驚くほど広い、そして明るく開放的

 そんな今だからこそ、こんな楽しそうなクルマを観るとほっとする。電飾で飾り立てた、なぜかクルマに○○丸とネーミングしているデコトラなんかが走っていると、思わず拍手喝采してしまう。MINIの天井やドアミラーをUK国旗にカラーリングしていたりするのと同じ感覚。「えぇなぁ〜それ」と言う人が居る社会が健全やもんねぇ。たとえ100人中94人が「なんのため、あほちゃう」と思ても。それが自由やし、自己表現やし、マイデザインやし。第一なんのために、クルマにあんたは乗ってるの? 

ドイツのVW本社近くにあるVWミュージアムに展示されていたVWミニバス、敗戦国ドイツの復興のために1949年からCOMBIは商用車として各国で重宝された


偶然出会っただけで
人をしあわせにできるVWミニバス

 サーフボードが流行した時代、なぜだかイラストで描かれていたのがWorldPressのロゴマークに似てるフォルクスヴァーゲンVWのバスだった。小中学生の頃クルマの絵ばかり描いて遊んでたので、そのVW DELUXE MICRO-BUS、日本ではVWミニバスと呼んでいたクルマがどんな乗り物か分からなかった。実車が周りにはさすがに走っていなかった。クルマの撮影の仕事をさせていただくように成り、はじめて実車に出逢えた。そして乗せていただいた時の興奮はもうはんぱじゃなかった。

 ローバーMiniと同様にこのミニバス、コンパクトでかわいいのである。窓もたくさんついてるし。いまでは安全基準という法律で、そのデザインと同じ物はつくれない。ただ自由なのは、その当時のクルマが道を走ってはいけないという事ではない。ただおフランスのように、20年以上経たクルマは走ってはならないという法律をつくる国もあるくらいだから、まぁお上はロクな事は考えない。友人のドイツ人は「ドイツ車や日本車と違ってフランス車ねぇ〜20年もモタナイからねぇ。」と。

ワーゲンバス仕様のボディは日本製軽自動車だが中身は凄い


まぁデザインもその時代の写し絵
楽しいデザインのクルマがない今

 不思議なのは、なぜこんなにもVWミニバスに似せて外観を変えてまで走ろうとする人が多いのか。そのへんのところを、クルマメーカーのデザイナーたちはどう考えているんだろう、とすら思う。クルマの性能は良くても、厳つく歩いている人を威嚇するようなデザインのクルマはいただけない。自分たちの設計したデザインが楽しくないと言われているのだから。

SPECIFICATION

フォルクスワーゲンデリバリーバン 1960年
ボディ全長×全幅×全高 4,190×1,725×1,940mm
ホイールベース 2,400mm
総排気量 1,192cc空冷水平対向4気筒OHVソレックスキャブレター
4段MT

VWミニバス仕様 スズキEVERY  2017年
ボディ全長×全幅×全高 3,395×1,475×1,895mm+ミニバス仕様α
ホイールベース 2430mm
総排気量 658cc 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ
燃料消費率(国土交通省審査値)2WD 5MT=19.6km/L
2WD 5MT,5AT,4AT/ 4WD 5MT,5AT,4AT

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